こんなに辛かったのか、うつ病
辛くない病気なんてないと思いますが、その中でも特にウツ病はとても辛い病気だと思います。
「だるい、痛い、動けない」これは風邪だったり、ガンだったり、ウツ病でも同じ辛さはあります。
ウツ病が他の病気と違うのは、楽しかった事を、楽しむ事ができなくなる点です。
美味しい食べ物で満たされる事、あんなに好きだった曲を聴く事、夢中になれた趣味ですら
無関心になってしまうのです。
「喜怒哀楽」の人生が、「怒哀」だけになってしまう恐ろしい病気なのです。
しかもなりやすのは、真面目で一生懸命の性格の人。
会社では、周りがサボろうが、手を抜こうが、そんな事には目もくれず、
責任を持って、時には自分の時間を犠牲にしてまで仕事を貫く人です。
そして「明るい人」。これは意外ですが、明るい性格の人もウツになりやすいのです。
明るい人は、周りを楽しませようとしているので、何かと本人が気付いていないかと思いますが、
それなりのストレスがたまっているかと思います。
なぜ治らない、なぜ再発する、ウツ
不幸にしてウツになってしまったら、心療内科でウツの薬(抗鬱薬)をもらい、数ヶ月から数年仕事を休むのが現在多く行われる治療法です。
現状、ウツになった後、何年も薬を飲み続けている方が多いのです。
薬が効かない?
「ウツは心の風邪」なんて言われていますが、風邪をひいた時は風邪薬、ウツになったら抗うつ剤
が処方されるのですが、風邪薬のように飲んで寝れば治らないのが厄介なところです。
ウツの薬は何種類もあり、その人に合った薬を処方する必要があります。
現状、その人に薬が合うかどうかは飲んでみてからじゃないとわかりません。
ウツの薬は即効性が無く、効き始めるのが2週間以上たった後なので、
効果があったか否かがわかるのは2週間以上かかります。
そして、効いていなければ次の薬、そしてまた聞かなければ次の薬と
何度も何度も薬が変わっていくのです。
最初から効果のある薬を処方できない訳
衝撃的な理由ですが、一番の理由は、ウツの原因がわかっていないからなのです。
うつ病は精神をリラックスさせるセレトニンという脳内物質が不足するために発病すると仮説があります。
その仮説に基づいて開発されたのが抗鬱剤です。
なぜ仮説かというと、うつ病の患者さんの脳をスパッと切って、セレトニンの状態を測定する事は出来ないですよね。
あくまでもラットの実験や、実際に人に投与し改善効果があるために抗鬱剤が使用されているのが現状です。
抗鬱剤は5割〜6割くらいの人にしか効果がない
現状、運良くその人にぴったり合えば効果がある抗鬱剤ですが、
現状は5〜6割の人にしか効果がないそうです。
しかし、ある食べ物と一緒に摂取することで、飛躍的に効果がアップする研究結果が出ております。
”葉酸”で効果が9割までアップ
東京大医学部の村上健太郎氏と国立国際医療センターの溝上哲也氏が行った研究データから、葉酸は妊娠初期だけではなく、うつ病の予防にも大きな働きがあるということが実証されております。
●葉酸には、脳の神経系に関与することで気持ちをリラックスさせたりメンタルを安定させる効果があります。
●抗うつ剤のみの使用で6割程度の効果だった方が、葉酸を摂取した際にはそちらが9割にもあがったと報告されています。
●うつ病を患っている方の1ヶ月の食事を調査したところ、およそ8割とほとんどの方で葉酸不足がみられたといった調査結果があります。
●心療内科では、抗うつ剤だけではなく葉酸の摂取もすすめるところが多くあります。
加えて、国立国際医療研究センターでは葉酸の摂取を薦める運動が、うつ病による社会的な格差を解消する可能性が高いと発表しています。●葉酸を日ごろから摂取している方では、そうでない方と比較してうつ病の症状がみられなかったといった報告があります。
葉酸って?
葉酸とはビタミンの一種であり、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸、ビタミンMと表現されることが足ます。
ビタミンMのMはメンタルのMからとってるとか。
何を食べれば葉酸が取れるの?
うに、うなぎに葉酸が多く含まれます。
どちらも美味しい食べ物で、食べた幸せと、葉酸の効果でメンタル的にはとても良さそうですね。
ただ、どちらも高価な食べ物なのでちょっと手が出しづらいですね。
食品で摂取が難しい場合は、葉酸を含むサプリもありますので、
そちらで補完することも良いかと思います。
ウツを治して、予防して、楽しい人生が過ごせますように。
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